2021年02月21日
男性の腰痛について
国民生活基礎調査で病気やけがなどの自覚症状の中で、腰痛は男性の第1位となっており国民病とも言われています。
そんな腰痛ですが、実は生活習慣や身近なことがきっかけで発生している可能性があります。
ここでは、なぜ男性に腰痛が多いのか、その原因についてご紹介いたします。
骨格の違いが関係している
なぜ男性には腰痛が多いのか?まずは、男性と女性の骨格の違いを理解することで違いを確認していきましょう。
男性と女性の骨格で大きく違う部分が骨盤です。男性はバケツ型と呼ばれており、やや縦長で広がりがない形状です。上半身では肋骨の前面下部で左右の弓状(肋骨弓・ろっこつきゅう)の部分がつくる角度においても男女差があります。男性の方がおおむね広くなっており、女性は広がりがありません。
そのため、肋骨の下から太鼓腹がせり出すような状態に脂肪がつきやすいため、反り腰となって背中が反り返った状態になり、慢性的な腰痛を招く原因となります。
また、男性は骨盤まわりの靭帯に柔軟性がなく、筋肉が固くなりやすいため腰痛を助長させてしまいます。このような骨格の違いから、痛みの発生する部分も変わってきます。
力仕事が多い男性は腰痛を感じやすい
女性と比べて筋肉量が多く、力の面でも勝る男性は、日常生活や仕事などで重たいものを持つ機会が多いと思います。そのため男性は、比較的若い年齢から腰痛を感じやすいのではないでしょうか。
手に何も持たずに立っている状態でも腰にかかる負担は、おおよそですが体重と同程度の圧力がかかると言われています。そこに重たい荷物などを持つと、荷物の重さも腰への負担として加わります。
また、胸の前で荷物を持つと身体の重心が前に引っ張られるためにバランスが悪くなり、姿勢を保つために、抱えた荷物の大きさの分だけ上半身をうしろへ反らせる必要性があります。こうすると、必要以上に腰の骨が反ってしまい痛みを発生させてしまいます。
他にも、荷物を持ちながら支えるための背筋でコリが生じてしまい、腰痛をもたらすことがあります。
荷物を右から左へと移していく作業などで、脚を曲げずにお辞儀をしたような中腰の状態で作業を行ってしまうと、荷物の重さを腰だけで支えているだけではなく、腰をねじらすような動きも加わることで、さらに腰への負担が大きくなります。
このように、普段から重たい荷物を持つなど、腰に負担をかけるような姿勢をとる機会が多い男性は腰痛を感じやすくなってしまいます。
肥満と腰痛症の関係
(株)日本医療データセンターの調べで、BMI(肥満指数)が25以上で肥満と判定された40代男性の約7%が腰痛症で病院を受診したことがあり、腰痛症と肥満は密接な関係性があることがわかりました。
BMIが25以上の方とそうでない男性では、BMIが高いほど腰痛症で病院を受診する率が高くなる傾向にあるでしょう。
年代別症状と対処方法
若い世代から中高年世代まで年代を問わずに多くの人が悩まされている腰痛は、病院で検査をしても約80%以上の方が痛みの原因が特定できていません。
年代別で発生しやすい症状や、その対処方法をご紹介いたします。
20代・30代・40代に多い腰痛の症状
急性腰痛症(ぎっくり腰)など、急におこる腰の痛みを発症する方が多いのではないでしょうか。
ぎっくり腰は些細な姿勢な変化や、重たい荷物を持ったことにより、身動きが取れないほど強い痛みを生じます。通常は1週間ほどで自然に回復します。
痛みが1週間以上続く場合や、太ももから膝下にかけて脚にしびれがある場合は、腰椎椎間板ヘルニアになっている可能性もあります。
他にもデスクワークが多い方は、腰に負担がかかるため腰痛を発症する方が多いでしょう。
20代・30代・40代の腰痛への対処方法
ぎっくり腰になってしまった場合は、ひとまず安静にしましょう。無理に動かしてしまうと再発の危険性があり、慢性的な腰痛へと繋がってしまいます。
まずは、痛みがある箇所の炎症を抑えるために冷やして横になるのが一番です。痛みが我慢できない場合や、長期間痛む場合は早急に病院で診察を受けましょう。
デスクワークが多い方は、1時間に1回は席を離れて身体を動かすなど軽くストレッチを行うと良いでしょう。
50代・60代に多い腰痛の症状
近年、高齢者に急増中の疾患として日本国内でも365万人もの患者がいると言われている腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)は、50代から増えはじめて70代では10人に1人が発症しています。
腰椎には神経の通る筒状の空間、脊柱管があります。加齢により背骨の変形などがおこると、この脊柱管が狭まり、中を通っている神経の束が圧迫されて、脚などに痛みやしびれを伴います。歩くことで、腰痛意外にも脚のしびれや痛みを感じるなどの初期症状が出たら、整形外科へ受診しましょう。
50代・60代の腰痛への対処方法
腰の痛みだけではなく、脚などにしびれを生じる場合は早急に整形外科へ受診しましょう。
腰部脊柱管狭窄症は、早期発見、早期治療が有効です。腰ではなく、脚だけの痛みの可能性もあるので、整形外科で神経障害がどこで起きているのか明確にしてもらいましょう。
薬やブロック注射、理学療法、物理療法で痛みが和らぐことが多いでしょう。
年代共通の腰痛対策
正しい腰の反りと姿勢を保つことも重要です。骨盤を動かし、腹筋・背筋を鍛えるなど毎日5分で良いので、刺激を与えて骨盤を動かしましょう。
他にもピラティスが男性特有の腰痛を緩和するための効果があると言われています。
ピラティスは呼吸を続けたまま、様々な動きや運動を行うことによって、多くの効果が期待できます。
得られる効果は、筋力強化や関節の可動域の拡大だけではなく、姿勢を整えてストレスの緩和を行います。
エクササイズによって筋肉を使うことで、新陳代謝の工場や日常生活で消費するエネルギーが増え、中年太りなども解消できるでしょう。
腰痛の原因によって変わる対処方法
腰痛の対策についてご紹介いたしましたが、発生してしまった腰痛の治療や対処方法については様々な方法があります。
原因に応じたケアを行うことが重要ですので、まずは整形外科などで診察・検査を受けて原因を見つけましょう。
原因が特定できない場合は、腰痛改善の薬やリハビリなど対症療法で痛みをコントロールし、自己流の間違ったケアは腰痛を悪化させてしまうので避けましょう。
必ず医師や理学療法士の指導のもとケアを行ってくださいね。
年代関係なしのストレスによる腰痛
慢性の腰痛に悩んでいる方が多いと思いますが、その痛みには精神的なストレスが深く関わっていることが近年わかってきました。
腰は身体の中で負担がかかりやすい部分で、歩く、座る、作業をする、横になるなど日常生活の多くの場面で腰を使い生活をしています。
腰という文字通り、身体の要(かなめ)ですが、多くの人が腰痛に悩まされており、痛みが治りにくいのは二足歩行で生活をする私たちの動作の中心となる部分だからです。
人間の背骨はS字になっており、直立歩行をする身体を支えています。しかし、頭部や胴部の重さが腰に集中する上に、普段の生活では前かがみで様々な作業をすることが多くあると思います。
中腰になった時、腰には立っている時の3倍から4倍の圧力がかかっています。
これまでは、診察や画像検査で異常が見つからない腰痛については、姿勢の悪さや筋力の低下が大きな原因だと考えられてきました。
男性ならではのストレスとは
全ての男性が当てはまるという訳ではありませんが、仕事や家庭におけるストレスを抱えることが多いと思います。
中高年になると、職場などである程度責任のある仕事やポジションを任されることが増えて、重要な判断を求められることも多い年代です。
また、家庭においては、住宅ローンや子供の進学にかかる費用など、家計を支えるために一家の大黒柱として働かなければならず、精神的、心理的にもストレスが大きくなってきます。
ストレスは自律神経のバランスを乱す上に、腰痛意外にも様々な不調を身体にもたらします。
そのため、ストレスを緩和してあげて自律神経の機能を取り戻すことが腰痛の軽減に繋がります。
ストレスで痛みが増える?
腰痛の痛みと心の状態は密接に関係しており、実際に診察などだけでは説明できない原因不明の腰痛がたくさんあります。
例えばですが、原因がはっきりしているはずの椎間板ヘルニアと診断された人でも、痛みが強い人と痛みが弱い人に分かれます。痛みの現れ方も様々ですが、こうした痛みにはストレスなど心の問題が深く関わっているケースが多いと判明しました。
スイスのチューリッヒ大学が椎間板ヘルニアの患者さんを調査したところ、神経への圧迫が強いため痛みを感じているのは全体の約1/3で、あとの約2/3は心の問題により痛みが引き起こされているということがわかりました。
痛みをコントロールするドーパミンシステム
さらに、近年解明されてきたのが痛みをコントロールするドーパミンシステムという脳のメカニズムです。
これは痛いはずの状況にあっても、その痛みを抑制するドーパミンという脳内物質が大量に分泌されて、感じるはずの痛みを軽減させながら身を守るという、もともと脳に備わっている機能です。
しかし、日常的にストレスを感じ続けていると、脳内物質のバランスが崩れてこのシステムが働かなくなります。すると、ドーパミンの分泌が減ってしまい、痛みを抑えられなくなりさらに痛みを受けやすくなります。
腰痛の痛みがストレスとなって、ドーパミンの分泌がさらに少なくなり、その痛みが慢性化してしまうという悪循環が生まれてしまいます。
ストレスをため込まない対処方法
ストレスによる慢性的な腰痛を何年も抱えていると、余計にストレスに弱くなってしまいますよね。
以前なら耐えられたストレス状況でもすぐに腰痛になって跳ね返ってきたりします。
誰にでも日頃の上手なストレス解消は大事ですが、とくに腰痛もちの方は心を癒す・心の処方せんが痛みを軽くすることを覚えておいて下さいね。
ストレスが続くと、腰痛が重症化して仕事を休むことが多くなり、職場の人間関係まで悪くなってしまう可能性もあります。こういう時こそ、腰痛は心からのSOSのサインだと自覚して、まずは、心のケアをすることを心がけてみると良いでしょう。
心のケア以外にもウォーキングなどの適度な運動習慣も欠かせません。運動不足で腹筋や背筋の筋力が落ちてしまうと、ますます腰痛体質から抜けられなくなるので気をつけましょう。
簡単!ストレスチェック
□ 眠ろうとしてもなかなか寝就けない
□ イライラすることが多い
□ なんとなく不安でゆとりがない
□ 空腹のはずなのに食欲があまりない
□ 休みの日も仕事のことを考えてしまう
1つでも当てはまったら、あなたの腰の痛みはストレスが関係しているかもしれません。
まずは、ぐっすり眠ること、自分が好きな食べ物や映画、趣味など楽しめることを実行してみましょう。
または誰かに愚痴を聞いてもらいましょう。口に出すだけでも楽になります。
腰痛でお悩みの方は八王子駅から徒歩5分!八王子くわの森整骨院まで
いかがでしたでしょうか。
今回のスタッフブログでは男性に多い腰痛についてご紹介していきました。原因別の対処法もご紹介していますので、自分の腰痛がどんな原因で発生しているのか当てはめてみてくださいね。年代問わずストレスが原因で腰痛になってしまう方も非常に多いです。知らず知らずの内にため込んでしまうストレスもあるとは思いますが、仕事の合間や休日などに趣味やスポーツなどでストレス解消をしてくださいね。
様々な方法を自分で試したけれども、自分では改善できない腰痛でお悩みの方は是非、八王子くわの森整骨院までご相談ください。
当院では一時的に痛みをとるのではなく、なぜその症状が出てしまっているのかきちんと原因をヒアリングした上で最適な施術を行なっていきます。
また、長く通っていただくのではなく、卒業していただけるように再発しないための日常でのアドバイスも含めてサポートさせていただいております。スタッフ一同、皆様が1日でも早く快適な日常生活を送ることができるよう心を込めてサポートさせていただきます。
男性の腰痛について
国民生活基礎調査で病気やけがなどの自覚症状の中で、腰痛は男性の第1位となっており国民病とも言われています。
そんな腰痛ですが、実は生活習慣や身近なことがきっかけで発生している可能性があります。
ここでは、なぜ男性に腰痛が多いのか、その原因についてご紹介いたします。
骨格の違いが関係している
なぜ男性には腰痛が多いのか?まずは、男性と女性の骨格の違いを理解することで違いを確認していきましょう。
男性と女性の骨格で大きく違う部分が骨盤です。男性はバケツ型と呼ばれており、やや縦長で広がりがない形状です。上半身では肋骨の前面下部で左右の弓状(肋骨弓・ろっこつきゅう)の部分がつくる角度においても男女差があります。男性の方がおおむね広くなっており、女性は広がりがありません。
そのため、肋骨の下から太鼓腹がせり出すような状態に脂肪がつきやすいため、反り腰となって背中が反り返った状態になり、慢性的な腰痛を招く原因となります。
また、男性は骨盤まわりの靭帯に柔軟性がなく、筋肉が固くなりやすいため腰痛を助長させてしまいます。このような骨格の違いから、痛みの発生する部分も変わってきます。
力仕事が多い男性は腰痛を感じやすい
女性と比べて筋肉量が多く、力の面でも勝る男性は、日常生活や仕事などで重たいものを持つ機会が多いと思います。そのため男性は、比較的若い年齢から腰痛を感じやすいのではないでしょうか。
手に何も持たずに立っている状態でも腰にかかる負担は、おおよそですが体重と同程度の圧力がかかると言われています。そこに重たい荷物などを持つと、荷物の重さも腰への負担として加わります。
また、胸の前で荷物を持つと身体の重心が前に引っ張られるためにバランスが悪くなり、姿勢を保つために、抱えた荷物の大きさの分だけ上半身をうしろへ反らせる必要性があります。こうすると、必要以上に腰の骨が反ってしまい痛みを発生させてしまいます。
他にも、荷物を持ちながら支えるための背筋でコリが生じてしまい、腰痛をもたらすことがあります。
荷物を右から左へと移していく作業などで、脚を曲げずにお辞儀をしたような中腰の状態で作業を行ってしまうと、荷物の重さを腰だけで支えているだけではなく、腰をねじらすような動きも加わることで、さらに腰への負担が大きくなります。
このように、普段から重たい荷物を持つなど、腰に負担をかけるような姿勢をとる機会が多い男性は腰痛を感じやすくなってしまいます。
肥満と腰痛症の関係
(株)日本医療データセンターの調べで、BMI(肥満指数)が25以上で肥満と判定された40代男性の約7%が腰痛症で病院を受診したことがあり、腰痛症と肥満は密接な関係性があることがわかりました。
BMIが25以上の方とそうでない男性では、BMIが高いほど腰痛症で病院を受診する率が高くなる傾向にあるでしょう。
年代別症状と対処方法
若い世代から中高年世代まで年代を問わずに多くの人が悩まされている腰痛は、病院で検査をしても約80%以上の方が痛みの原因が特定できていません。
年代別で発生しやすい症状や、その対処方法をご紹介いたします。
20代・30代・40代に多い腰痛の症状
急性腰痛症(ぎっくり腰)など、急におこる腰の痛みを発症する方が多いのではないでしょうか。
ぎっくり腰は些細な姿勢な変化や、重たい荷物を持ったことにより、身動きが取れないほど強い痛みを生じます。通常は1週間ほどで自然に回復します。
痛みが1週間以上続く場合や、太ももから膝下にかけて脚にしびれがある場合は、腰椎椎間板ヘルニアになっている可能性もあります。
他にもデスクワークが多い方は、腰に負担がかかるため腰痛を発症する方が多いでしょう。
20代・30代・40代の腰痛への対処方法
ぎっくり腰になってしまった場合は、ひとまず安静にしましょう。無理に動かしてしまうと再発の危険性があり、慢性的な腰痛へと繋がってしまいます。
まずは、痛みがある箇所の炎症を抑えるために冷やして横になるのが一番です。痛みが我慢できない場合や、長期間痛む場合は早急に病院で診察を受けましょう。
デスクワークが多い方は、1時間に1回は席を離れて身体を動かすなど軽くストレッチを行うと良いでしょう。
50代・60代に多い腰痛の症状
近年、高齢者に急増中の疾患として日本国内でも365万人もの患者がいると言われている腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)は、50代から増えはじめて70代では10人に1人が発症しています。
腰椎には神経の通る筒状の空間、脊柱管があります。加齢により背骨の変形などがおこると、この脊柱管が狭まり、中を通っている神経の束が圧迫されて、脚などに痛みやしびれを伴います。歩くことで、腰痛意外にも脚のしびれや痛みを感じるなどの初期症状が出たら、整形外科へ受診しましょう。
50代・60代の腰痛への対処方法
腰の痛みだけではなく、脚などにしびれを生じる場合は早急に整形外科へ受診しましょう。
腰部脊柱管狭窄症は、早期発見、早期治療が有効です。腰ではなく、脚だけの痛みの可能性もあるので、整形外科で神経障害がどこで起きているのか明確にしてもらいましょう。
薬やブロック注射、理学療法、物理療法で痛みが和らぐことが多いでしょう。
年代共通の腰痛対策
正しい腰の反りと姿勢を保つことも重要です。骨盤を動かし、腹筋・背筋を鍛えるなど毎日5分で良いので、刺激を与えて骨盤を動かしましょう。
他にもピラティスが男性特有の腰痛を緩和するための効果があると言われています。
ピラティスは呼吸を続けたまま、様々な動きや運動を行うことによって、多くの効果が期待できます。
得られる効果は、筋力強化や関節の可動域の拡大だけではなく、姿勢を整えてストレスの緩和を行います。
エクササイズによって筋肉を使うことで、新陳代謝の工場や日常生活で消費するエネルギーが増え、中年太りなども解消できるでしょう。
腰痛の原因によって変わる対処方法
腰痛の対策についてご紹介いたしましたが、発生してしまった腰痛の治療や対処方法については様々な方法があります。
原因に応じたケアを行うことが重要ですので、まずは整形外科などで診察・検査を受けて原因を見つけましょう。
原因が特定できない場合は、腰痛改善の薬やリハビリなど対症療法で痛みをコントロールし、自己流の間違ったケアは腰痛を悪化させてしまうので避けましょう。
必ず医師や理学療法士の指導のもとケアを行ってくださいね。
年代関係なしのストレスによる腰痛
慢性の腰痛に悩んでいる方が多いと思いますが、その痛みには精神的なストレスが深く関わっていることが近年わかってきました。
腰は身体の中で負担がかかりやすい部分で、歩く、座る、作業をする、横になるなど日常生活の多くの場面で腰を使い生活をしています。
腰という文字通り、身体の要(かなめ)ですが、多くの人が腰痛に悩まされており、痛みが治りにくいのは二足歩行で生活をする私たちの動作の中心となる部分だからです。
人間の背骨はS字になっており、直立歩行をする身体を支えています。しかし、頭部や胴部の重さが腰に集中する上に、普段の生活では前かがみで様々な作業をすることが多くあると思います。
中腰になった時、腰には立っている時の3倍から4倍の圧力がかかっています。
これまでは、診察や画像検査で異常が見つからない腰痛については、姿勢の悪さや筋力の低下が大きな原因だと考えられてきました。
男性ならではのストレスとは
全ての男性が当てはまるという訳ではありませんが、仕事や家庭におけるストレスを抱えることが多いと思います。
中高年になると、職場などである程度責任のある仕事やポジションを任されることが増えて、重要な判断を求められることも多い年代です。
また、家庭においては、住宅ローンや子供の進学にかかる費用など、家計を支えるために一家の大黒柱として働かなければならず、精神的、心理的にもストレスが大きくなってきます。
ストレスは自律神経のバランスを乱す上に、腰痛意外にも様々な不調を身体にもたらします。
そのため、ストレスを緩和してあげて自律神経の機能を取り戻すことが腰痛の軽減に繋がります。
ストレスで痛みが増える?
腰痛の痛みと心の状態は密接に関係しており、実際に診察などだけでは説明できない原因不明の腰痛がたくさんあります。
例えばですが、原因がはっきりしているはずの椎間板ヘルニアと診断された人でも、痛みが強い人と痛みが弱い人に分かれます。痛みの現れ方も様々ですが、こうした痛みにはストレスなど心の問題が深く関わっているケースが多いと判明しました。
スイスのチューリッヒ大学が椎間板ヘルニアの患者さんを調査したところ、神経への圧迫が強いため痛みを感じているのは全体の約1/3で、あとの約2/3は心の問題により痛みが引き起こされているということがわかりました。
痛みをコントロールするドーパミンシステム
さらに、近年解明されてきたのが痛みをコントロールするドーパミンシステムという脳のメカニズムです。
これは痛いはずの状況にあっても、その痛みを抑制するドーパミンという脳内物質が大量に分泌されて、感じるはずの痛みを軽減させながら身を守るという、もともと脳に備わっている機能です。
しかし、日常的にストレスを感じ続けていると、脳内物質のバランスが崩れてこのシステムが働かなくなります。すると、ドーパミンの分泌が減ってしまい、痛みを抑えられなくなりさらに痛みを受けやすくなります。
腰痛の痛みがストレスとなって、ドーパミンの分泌がさらに少なくなり、その痛みが慢性化してしまうという悪循環が生まれてしまいます。
ストレスをため込まない対処方法
ストレスによる慢性的な腰痛を何年も抱えていると、余計にストレスに弱くなってしまいますよね。
以前なら耐えられたストレス状況でもすぐに腰痛になって跳ね返ってきたりします。
誰にでも日頃の上手なストレス解消は大事ですが、とくに腰痛もちの方は心を癒す・心の処方せんが痛みを軽くすることを覚えておいて下さいね。
ストレスが続くと、腰痛が重症化して仕事を休むことが多くなり、職場の人間関係まで悪くなってしまう可能性もあります。こういう時こそ、腰痛は心からのSOSのサインだと自覚して、まずは、心のケアをすることを心がけてみると良いでしょう。
心のケア以外にもウォーキングなどの適度な運動習慣も欠かせません。運動不足で腹筋や背筋の筋力が落ちてしまうと、ますます腰痛体質から抜けられなくなるので気をつけましょう。
簡単!ストレスチェック
□ 眠ろうとしてもなかなか寝就けない
□ イライラすることが多い
□ なんとなく不安でゆとりがない
□ 空腹のはずなのに食欲があまりない
□ 休みの日も仕事のことを考えてしまう
1つでも当てはまったら、あなたの腰の痛みはストレスが関係しているかもしれません。
まずは、ぐっすり眠ること、自分が好きな食べ物や映画、趣味など楽しめることを実行してみましょう。
または誰かに愚痴を聞いてもらいましょう。口に出すだけでも楽になります。
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いかがでしたでしょうか。
今回のスタッフブログでは男性に多い腰痛についてご紹介していきました。原因別の対処法もご紹介していますので、自分の腰痛がどんな原因で発生しているのか当てはめてみてくださいね。年代問わずストレスが原因で腰痛になってしまう方も非常に多いです。知らず知らずの内にため込んでしまうストレスもあるとは思いますが、仕事の合間や休日などに趣味やスポーツなどでストレス解消をしてくださいね。
様々な方法を自分で試したけれども、自分では改善できない腰痛でお悩みの方は是非、八王子くわの森整骨院までご相談ください。
当院では一時的に痛みをとるのではなく、なぜその症状が出てしまっているのかきちんと原因をヒアリングした上で最適な施術を行なっていきます。
また、長く通っていただくのではなく、卒業していただけるように再発しないための日常でのアドバイスも含めてサポートさせていただいております。スタッフ一同、皆様が1日でも早く快適な日常生活を送ることができるよう心を込めてサポートさせていただきます。
男性に多い腰痛とは?年代別の原因や症状・対処法について
柔道整復師・八王子くわの森整骨院院長 剣持真克登監修
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