腰がポキポキと鳴ってしまう原因とは?解消法も!
こんにちは。
八王子くわの森整骨院です。
さて、今回のスタッフブログでは腰痛でお困りの方は必ず聞いたことがあるであろう腰の「ポキポキ」と鳴る音の正体について解説していきます。
腰のポキポキ音の原因は?
今回は腰から聞こえるポキポキやゴリゴリと鳴る音に関して解説していきます。
音が鳴っている箇所について可能性があるのは、身体の骨格または筋肉などです。身体の中で何かが当たったり、擦れたり、反響することでポキポキとした音が鳴っています。
例えば、身体の中でよくゴリゴリと音がするのは肩甲骨です。肩甲骨は内側にある筋肉と肋骨が擦れ合うことで音が発生します。しかし、腰の構造的に擦れ合う場所がありませんので、ご自身でポキポキと音を鳴らすことはできませんが、第三者がマッサージをする事でポキポキと音を鳴らす事は可能です。
この場合マッサージをする人の手と、腰の筋肉が擦れ合うことでポキポキと音が鳴ります。
マッサージもされていない状態で身体から音が鳴る場合は骨格に原因があると考えられます。
マッサージで腰が鳴る原因
マッサージで音が鳴る原因について、もう少し詳しく解説していきます。
マッサージを受ける際に、マッサージをする人の手や指を腰の筋肉でしこりや張っている部分で擦り合わせが起こった時に音がでます。
また、そのほかのポキポキやゴリゴリといった音が鳴る原因としては、骨格が関係している可能性があります。
例えば、身体をひねったり動かしたりした際に腰から音が鳴りませんか?これは、腰の関節につまりがあるためにそれが開放されて音が鳴ったか、反対に骨がズレた時に音が鳴っているのです。
腰がポキポキと音が鳴る方の特徴
腰のポキポキ音は、腰の筋肉にしこりや張りがある方に起こりやすい状態にあります。
この状態が進行してしまうと、腰の痛みが今以上に増えると同時に、年齢を重ねていくと痺れが出る可能性もあり、最悪腰痛ヘルニアになるかもしれません。
骨盤や腰椎(ようつい)の歪みタイプをチェック!
1.骨盤がねじれているタイプ
足を組む姿勢の時間が長いと骨盤がねじれやすくなります。
また、作業をしている際に片方の肩が前に出て、もう片方が後ろに引かれてる姿勢を保つ時間が長いと骨盤がねじれやすくなります。
2.骨盤が傾いているタイプ
身体のどちらか片方に重心をかける事が多い方は、骨盤が傾きやすいでしょう。
3.骨盤が開いているタイプ
腰椎(ようつい)が前への反りが強すぎても、腰がへっぴり腰になっている状態でも骨盤は開きやすい傾向にあります。
上記の3つ以外にもこのような症状がある方は要注意です!
- 腰や足が重くてだるい
- 寝てもすっきり起きれない、疲れが残っている
- 身体を左右に傾けたり、ねじったりすると左右の感覚が違う
- 長時間、同じ姿勢でいると腰が痛む
- 身体の歪みを感じるし、元気が出ない
腰のどこからポキポキ音がする?
あなたの腰のポキポキ音はどこから鳴っていますか?
場所によって音の原因がわかる場合があります。
腰をねじった時
骨盤や肋骨下の方から腹筋にかけて内腹斜筋(ないふくしゃきん)が固って発生する筋肉の音です。
腰を傾けた時
脇腹の肋骨から腹筋にかけてついている外腹斜筋(がいふくしゃきん)や骨盤、肋骨の下の方から腹筋にかけてつく内腹斜筋(ないふくしゃきん)が固った筋肉から発生する音です。
腰椎近くから音がする時
腰椎の近くでは、肋骨の下から骨盤や腰椎にかけてついている、腰方形筋(ようほうけいきん)が固った筋肉から発生する音です。
そけい部近くから音がする時
そけい部では腰椎から大腿骨(だいたいこつ)にかけてついている腸腰筋(ちょうようきん)が固った筋肉から鳴る音です。
腰はポキポキ音を鳴らすような構造ではない
腰の部分は、背骨の上下の骨と関係がある関節から構成しています。
しかも、椎間板はねじれるような構造ではありません。その結果、腰は前と後ろへの曲げ伸ばししか出来ないようになっています。
このような構造であるのにも関わらず、骨盤を止めたまま腰をねじると関節にかなりの負担が発生します。腰の部分は、重心と回転軸が異なるので椎間板にねじれる力がかかり、その結果、椎間板が破れてしまいヘルニアになる可能性も高まります。
腰の骨を鳴らすような動きをすると、椎間板に一気に負荷がかかるため、よりヘルニアのリスクを高めます。バキバキという音は、関節内の圧力が急激に低下したことによって出来た気泡が破裂した音で、この破裂する際に莫大な力が発生し、それにより関節が破壊されてしまいます。
ちなみに・・・なぜ音を鳴らしたくなる?
腰や肩もそうですが、コリや違和感を感じている人ほど、ポキポキ、バキバキと鳴らすことが多いです。音を鳴らすことで「コリや違和感がなくなった気がする、鳴らした方が気持ちいいから」と感じる方が多いのではないでしょうか。
脳は身体が危険にさらされていると、コリや違和感として私たちに伝えています。
腰や肩の音を鳴らしてしまうという方は、今まであったコリや違和感を感じて音を鳴らすことによって一時的な症状の解消をしている状態です。
ですが、先ほどもお伝えしたように腰はポキポキ、バキバキ音を鳴らすような構造ではありません。違和感やコリを感じた時点で早めに対処できるようにしましょう。
関節や骨を鳴らすことによって生じる危険
日常生活の中で、腰の骨や関節を鳴らすのが癖になってる方、気持ちいいからついつい反動を付けて鳴らしてしまうという方は要注意です。
関節周辺の軟部組織のストレッチや表面を刺激するために膝関節の変形を生じる可能性があります。
また、関節を無理矢理鳴らしたり、日常的に鳴らしたりしていると関節を支えている靭帯や筋肉が無理に伸ばされてしまい、関節を支える力が弱くなります。弱くなった関節はそれを補おうとして、骨を増やそう・太くさせようと変形を起こして安定化を図ります。
関節を鳴らすと骨が太くなると言われていますが、このような理由だったのです。
ここで腰痛の危険度チェック!
多くの腰痛は急いで医療機関を受診をする必要はありませんが、中には放置すると危険な腰痛もあるのでチェック表で腰痛の危険度を調べてみましょう。
- じっとしていても痛む
- 背中が曲がってきた
- お尻や足が痛い・しびれる
- 足がしびれてしまい長く歩けない
- 身体を動かした時に腰だけ痛む
「1.じっとしていても痛む」に当てはまる
1に当てはまる場合、重大な脊椎の病気や内臓系の病気の可能性が考えられます。
危険度は大です。医療機関に行かれるようお願い致します。
「2.背中が曲がってきた」に当てはまる
2に当てはまる場合、骨がもろくなって背骨がつぶれてしまう圧迫骨折が起きている可能性があります。
骨がもろくなってスカスカになる状態で閉経後の50代から60代の女性に多く起こります。
50歳をすぎた頃から背中が曲がってきたら要注意です。
一度、医療機関へ行かれるようお願い致します。
「3.お尻や足が痛い・しびれる」「4.足がしびれてしまい長く歩けない」のいずれか1つに当てはまる
3または4のいずれか1つに当てはまる方は、腰部脊柱管狭窄(ようぶせきちゅうかんきょうさく)や椎間板ヘルニアなど、腰の神経に障害が発生している可能性があります。
これらの病気は進行することがあるので要注意です。
一度、医療機関へ行かれるようお願い致します。
「5.身体を動かした時に腰だけ痛む」に当てはまる
5のみに当てはまる場合、腰の椎間関節や筋肉などが原因の腰痛である可能性が高く、当面の腰痛による危険性はないでしょう。
ほとんどの腰痛が1ヶ月以内に痛みがなくなる心配のないものです。
ただし、症状や痛みが悪化した場合や、3ヶ月以上症状が改善されない場合は、整形外科へ行かれることをおすすめします。
次回のブログは腰椎のストレッチについて書きます。
ご参考になさってください。 八王子くわの森整骨院代表 剱持 真克登